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アサクサ〜ミフナシロ アサクサは静まり返っていた。何かが起きている様だ。マネカタ達の姿が見えない…と思ったら何体かが物言わぬ屍と化していた。 思念体の話ではミフナシロに「ヨスガ」の悪魔が大挙して攻めて来ているという。 …千晶ッ…!? 俺は取り急ぎミフナシロへと向った。…が、そこは死屍累々の大惨状だった。 奥へ入る扉も破られている。フトミミがマネカタの聖地だとか言っていたが何があるんだろうか? ミフナシロは地下へと拓けていた。下へ、下へと降りていくとそれはもう形容し難い惨劇だ。 高所から落とされて血反吐を吐くマネカタもいる。生々しく血を滴らせて息絶えているマネカタもいる。…むしろ、虐殺と言った方が正しいかもしれない。 途中、傷ついたマネカタが俺に助けを求めてきた。 …俺が「いい悪魔」だって?笑わせるぜ。そんな偽善を言うつもりは毛頭ない。 力無き者を排除する「ヨスガ」の考えにも賛成出来かねるが、なんだってこいつらは他者を頼ることしか出来ないんだ? 更に下へと向う途中で「ヨスガ」の悪魔が俺に賛否を求めてきた。奴らは横並びの幸せを求めるマネカタ達が許せないのだという。 …放っておけばいいんじゃないか?何故、共生出来ないんだろか…。 どちらにせよ、俺には賛同出来ないな。 奥の鏡の間を抜け、最深部へ到達するとそこも死屍累々だった。 今も千晶がマネカタを一体、死に追いやったところだ。そしてフトミミと対峙する。 「弱いくせに生きる事には必死なのね」千晶はこれみよがしに悪魔化した右腕を振りかぶる。強くなれる夢を見たことがマネカタの罪なのだと…。 不意にフトミミは俺に気が付いた。「手を貸してくれ、至月」と哀願するフトミミはなんだか憐れに見えた。 …力もないのに、か。脅威に対抗しうる力を以ってはじめて自分の道を進めることが出来るのかも知れないな…。 そんなことを考えてるうちに千晶が自己完結的な見解を述べ出した。 「あなたには「ヨスガ」のコトワリがわからなかった」だの「あなたも不要だった」だの言い出す始末だ。 そして3体の大天使、ラファエル、ガブリエル、ウリエルを召喚し、ぶつけてきた。俺が3大天使を倒す間に千晶はフトミミに手を下していた。 あっさりと息絶えたそれはやはりただの泥人形だ。 「泥人形のようには死ななかったわね、たいしたものよ」そう不適に笑うとなにやら妙な呪文を唱えて、マネカタが貯めていたマガツヒを使って「守護」を呼び出した。 轟音と共にどこからか雷が起こり、千晶を直撃する。 ………。 翼を持った悪魔だ。 現われたそれは、バアル・アバターと名乗り、ギンザで起こる何かを予見して千晶と共に去っていった。 |