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カブキチョウ捕囚所〜アサクサ 円筒形のオブジェ…ターミナルの前にたたずんでいた 勇は俺を見るなり「助けに来たつもりか?はっ、おせぇんだよ!」と俺を罵った。そんなつもりは更々なかった俺は黙ってその部屋を出ようとした。 勇はターミナル、つまりアマラ経路の中に真理を見出したとか言って、ひとりアマラ経路へと消えていった。 …もう誰も頼らない、か。依存し過ぎなんだよ、あいつは。 取敢えず、ギンザに戻る事に。 フトミミが言っていた俺を待っている男はやはり聖だった。どうもこいつには利用されている気がしてならないが今のところ利害が一致するので俺もあいつを利用してやろう。 聖はニヒロの監視の薄いターミナルを調べたいとかで俺に浅草へ行ってくれと言い出した。確か、アサクサはマネカタ達が街を復興するとかで向かって行ったところだ。 アサクサへは「東池袋」の地下鉄駅跡から「イケブクロ坑道」を通らなければ行かれないらしい。 暗く、長い坑道のトラップに苦労しつつもなんとか「蔵前」まで来る事が出来た。 途中会った、思念体やマネカタが何やら「オニ」の話をしていたが、今はかまうことはないだろう。 …暇でも出来たらちょっくらその「オニ」とやらでも探してみるかな。 地上に出るとアサクサはもうすぐそこだった。 円形の窪地に点在する建物がマネカタ達の街のようだ。崩壊前よりも少々立派になった雷門を潜り抜け、聖に連絡を取るためにターミナルへと向かった。 ターミナルには聖がいた。なんと、自力で転送できたのだと言う。 …ったく、俺に頼んでおきながら出来るんなら始めからそうしろよな。 聖曰く、アサクサはマネカタの造られた街なのだという。あいつらはこの辺りのドブ川でさらったドロから出来ているんだと。 さすがライターともいうべきか。情報集めに関しては頭が下がる。 取敢えず、ここのターミナルならばニヒロのことをゆっくり調べられそうだとか言って、俺にアサクサ見物をして来い、だと。 街を歩き回るとフトミミは円形に造られた街の中心部、「ミフナシロ」で瞑想をしているらしい。何か聞けるかもしれないので会いに行ってみることにした。 「ミフナシロ」に入り込む。案の定、フトミミは俺が来るのがわかっていた。らしく、中心部に向かう扉から俺を出迎えた。「やあ、いらっしゃい」などと気さくに声を掛けて来たがそこで俺を制した。 何でもその先はマネカタの聖地で足を踏み入れる事は許せないんだそうな。 フトミミは「サカハギ」というマネカタに気を付けろ、とひとつ忠告を促すとまた瞑想に戻っていった。 …凶悪なマネカタ。街でも噂になっていたが一体どんな奴なのか?こんなおどおどしたマネカタの中にそんな奴がいるなんてな。 アサクサ西方にある地下道に足を踏み入れると、何やら血生臭い臭いがぷんぷんしていた。通路には何かに襲われたのか傷ついたマネカタが倒れている。 …マネカタって赤い血を流すんだな、知らなかった。 聞けばこの奥で「サカハギ」が暴れていると言う。俺は興味本位で奥へと向かった。 通路にはおびただしい血が流れていた。その先には怪しいマネカタが独り言をつぶやきながら足元のマネカタの皮を剥いでいる。 …こいつが「サカハギ」? 奴は俺に気が付くとマガツヒが欲しいのか?と問いかけてきた。 俺は別にそんなものは要らないが奴はマガツヒを集めていずれは悪魔を支配するのだと豪語した。 そして、また会う事もあるだろう、と言うとその場を去って行った。 …残虐シーン警告なかったけど引っ掛からないのか?コレ。 ひととおりアサクサ界隈を見て廻り、ターミナルへ戻ると聖がナイトメア・システムの事で何か解ったらしい。意気揚々として「百聞は一見に如かず」と、おもむろにターミナルを回し始める。 すると、何かが見えた。「こいつは「オベリスク」だ」と聖。 塔のようなものに大量のマガツヒが集められているのが見える。 これがナイトメア・システムの中心核らしい。 …じゃ、ここに裕子先生が…? 聖はよほど氷川に恨みでもあるのか、奴に世界を好きにさせる訳にはいかない、と俺に千代田へ行ってくれないか?と問う。 ナイトメア・システムを止め、ボルテクスのマガツヒの流れを元に戻せと。 |